教授の樋口です。9月20-21日に,大学院博士後期課程を対象とした特別講義(ヘルスプロモーションサイエンス特別講義Ⅱ)が開講されました。この講義は毎年私が,「今この先生の話を大学院生に聞いてもらいたい!!」という先生にお声がけし,講義を行っていただいています。過去にご担当いただいた先生についてはこちらをご覧ください。(ページの中の“大学院特別講義”のコーナー)
今年度は冨田洋介先生(高崎健康福祉大学)にご担当いただきました「Motor control:理論とリハビリテーションへの適応」というタイトルのもと,2日間にわたる集中講義でした。姿勢・歩行制御の教科書的知識や,UCM解析に関する最近の話題を,講義形式でご紹介いただきました。さらに,実験室における実習的授業や,研究室の大学院生による発表に対するディスカッションなど,多岐にわたるプログラムにご対応いただきました。
私の研究室では最近UCM解析を扱う増えています。冨田先生の講義を通してUCM解析に関する理解を深めたいというのが,講義に対して最も期待した内容です。広義の中では,UCM解析の詳細について解説いただき,院生からの様々な質問に回答いただきました。
また実験実習では,「運動透過性に関する研究をデザインする」というデザインのもと,どのような運動課題を用いて,どのような条件間の比較をすればよいかについて,院生だけで決定するための議論をする場を提供いただきました。初日は台風の影響で急遽オンラインに変更になるなど,困難な状況でしたが,柔軟に対応してくださいました。こうした振舞いも,将来大学教員になりたい大学院生にとっては,とても参考になると思います。来年以降も,大学院生にとって最高の教育を提供できるよう,優れた先生をお招きしたいと思います。