私の研究室では2023年度までに,33名の修士課程の大学院生そして9名の博士課程の大学院生が修了しました。修了後は皆様々な活躍をされています。修了生の7割が理学療法士などの医療従事者のため,病院に勤務されたり,教員として教育機関で勤務されたりする方が多くいます。

 

もちろん,学部から現役で大学院に進学し,一般社会の中で活躍されている方も多くいらっしゃいます。先日,2014年度に修士課程を修了された千葉真樹さんより連絡がありました。千葉さんは現在,株式会社本田技術研究所に勤務し,四輪車の開発に携わっています。そのきっかけとなったのが,修士課程において本田技術研究所との共同研究の内容とテーマとしたことです。修士論文の題目は,「拡張物を伴う歩行時の隙間通過行動と接触軽減方法の検討」でした。もともと私の研究室では狭い隙間を通り抜ける行動に着目して研究をしていました。千葉さんにはそれを車両感覚に応用させるべく,歩行の文脈で車両感覚の研究をしてもらいました。

 

千葉さんは,2023年に発表されたZR-Vや,2024年7月に発表されたばかりの新型フリードのインテリア開発に携わっているとのことです。千葉さんはもともとは設計の専門家ではありませんでしたが,入職されてもうすぐ10年という過程の中で必要な専門知識を身につけ,市場に出回っている車にそのアイディアが反映されるようになりました。そうした活躍の姿をとても誇らしく思います。 

 

私たちの研究室では年に1回同窓会を行っています。参加できる人はごく一部である者の,スポーツ大会や学術交流を通して,世代を超えた交流を行い,近況を共有しています。今後も様々な人の活躍をこの場で紹介できればと思います。研究室の詳しい情報はこちらをご覧ください。