よくある質問

ヘルスプロモーションサイエンス学域修了生の声

石田 舞奈さん(2019年3月修了)

医学・生命科学系専門出版社

ヘルプロでは、さまざまな専門分野を持つ研究者と議論を交わす機会が多くあります。うまく活用できれば、自分の研究に対する客観的な意見や、これまで考えつかなかった発想を得ることができますが、他分野の研究者に自分の研究の意義や手法をわかりやすく伝えることができなければ有意義な議論にはなりません。私が大学院に入学したばかりの頃は、聴衆の前で研究発表をしたり、質問に応じたりすることに対して強い苦手意識がありました。しかし、指導教員や先輩方からのアドバイスや学会発表での経験を通じて、聴衆の立場に立った説明をする技術を徐々に身につけ、ヘルプロでの恵まれた環境を最大限活用しながら研究活動をすることができたと思います。

 

大学院での経験を通して、「科学をわかりやすく伝える仕事」に次第に興味をもつようになり、現在は医学・生命科学に特化した出版社で、医療従事者や研究者向けの書籍の編集に携わっています。読者の立場に立って「どうしたらわかりやすい書籍になるのか」を常に考えながら、文章や図版の見せ方に工夫を凝らし、読者の助けとなる書籍づくりのために日々全力で取り組んでいます。

久保田 夏子さん(2012年3月修了)

東京理科大学総合研究機構

様々な分野から構成されるこのヘルプロでは、日常的な会話から研究発表会まで「コミュニケーション」が非常に重要になります。実験が思うようにいかず頭を抱える時は、院生室での何気ない会話で初心に帰ることができました。この院生室は研究室の異なる学生が机を隣り合わせることで、日常的なことから研究の深いことまで自然と会話が弾みます。さらに、繰り返し開催される研究発表会は、聴衆を考え発表することや質疑応答の難しさを実感するとともに、自分の研究の意義を再認識する貴重な機会でした。

 

初めて参加した国際学会(北米神経科学学会)では、世界各国の研究者と出会い、彼らの研究に対する情熱に圧倒されるとともに、自由にコミュニケーションできない英語力の乏しさを痛感しました。この経験を踏まえ、大学院生を対象とした短期科学英語研修に参加し、ジョージタウン大学にて英語を用いた科学プレゼンテーションスキルを実践形式で学びました。研究者として求められるコミュニケーション能力の重要性を肌で感じ、より一層ヘルプロの日常が有難く感じられました。

 

研究対象である脳が多数の神経細胞のコミュニケーションによって成り立っているように、ヘルプロで学んだ研究者としてのコミュニケーションの大切さを心に留め、「行動と脳科学」研究に精進していきたいと考えています。

千葉 真樹さん(2015年3月修了)

本田技研工業株式会社(Honda)

ヘルプロへの進学を志望したのは,学部生の頃に受講した副専攻コースの授業で認知科学に興味を持ち,さらに深めたいと思ったからです.自身が興味を持ったテーマについて,どのような実験をし,どのように分析・表現すれば第三者にその意義を伝えられるのか,自分の手を動かして試行錯誤を繰り返すことで物事の本質を見極めようとする姿勢が身に付いたと思います.また,ヘルプロの最大の魅力は,専門性やバックグラウンドの異なる人達と共に研究できる点です.

 

合同ゼミや研究発表の場では研究室の垣根を超え,先生・学生問わずそれぞれの立場から発言することでより深い議論が交わされます.こうした経験は非常に刺激的で,多角的な広い視野を身に付けるとともに,自分自身の目的・目標をしっかりと見つめ,見据えながら研究を進めていくための最良の機会でした就職をし,さらに多様な人々と仕事をしていかなければならなくなりましたが,この2年間で培ったものを糧に,どんな仕事や議論にも臆することなく積極的に取り組むことができています.私の現在の目標は,「感性に訴える車を科学から!」です.自身の専門性を活かし,人間の感性や特性に基づいた快適な車内空間の創造,視界・操作性などの安全性の向上に貢献したいと考えています.

濱口 裕貴さん(2022年3月修了)

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 高崎量子技術基盤研究所 先端機能材料研究部

ヘルプロへの進学を希望したのは、身体の健康増進に関する分野に興味を持ち、細胞から個体レベルまで幅広く学び、研究できる環境が整っていたからです。研究室では、どのように実験を進め、新たな知見や発見を得られるのか、研究のイロハを学ぶとともに、専門分野をより深く勉強できました。さらに、ヘルプロは専門分野が異なる研究室で構成されているため、専門外の方と日常的にコミュニケーションをとる機会が多く、多角的な広い視野を身につけるとともに、分野外の方へも伝わる説明や発表の仕方を学べることが大きな魅力です。

 

私がヘルプロで学んだ、専門分野を深堀りしてそれをわかりやすく説明する能力は、修了後にその真価を発揮しています。現在の私は研究者として研究を進めるだけでなく、その結果を一般の方々や企業の方にお話しする機会をいただいています。そんな中でも、専門的な内容を理解していただくことができ、成果をあげることができたのは、ヘルプロで経験して学んだ能力が基盤となっているのは間違いありません。この能力は企業で働くときもあなたの力になってくれると思います。

 

私にとってヘルプロでの日々の活動・学びはかけがえのない財産です。

船橋 大介さん(2022年3月修了)

白鴎大学 助教

私は学生時代に陸上競技に没頭した経験から、スポーツに取り組む意義を科学的に探究し、世の中に広める人材になりたいと考えておりました。その際、本学域の大学院説明会において、運動やスポーツを通じた心身の健康増進に興味を抱き、ヘルプロに進学することを決めました。学部生時代はバイオメカニクスの研究室に所属していたため、生理学や神経科学の研究に関しては初めて経験することばかりでしたが、先生方の手厚いご指導のおかげで、不自由なく充実した大学院生活を送ることができました。本学域は学生の数がそこまで多くはないため、学生一人一人と先生方との距離感も近く、指導教員はもちろん他の研究室の先生からも献身的な指導を受けることができました。

 

私は大学院修了後に他大学で研究員として働き、現在は助教として研究や学生教育に携わっております。ヘルプロで学んだ「研究のお作法」は、私が研究を進める上で欠かすことができない基盤となっております。また、ヘルプロでの研究活動を通して経験した、物事の学び方や科学的思考方法、プレゼンテーションスキル等は、研究に限らず様々な仕事において役立つことと思います。本学域には、研究者としても教育者としても素晴らしい先生が揃っており、私自身も現在の仕事に取り組む中で、ヘルプロの先生方を理想の大学教員像の1つとして参考にさせていただいております。

古谷 綾菜さん(2023年3月修了)

日本銀行 システム情報局

本学域の副専攻コースは、主体的な研究活動の支援やその成果発表の機会が充実しており、学部生時代の私にとって貴重な経験となりました。私はこのコースの履修を通じて、さらに研究成果をあげたい、プレゼンテーションスキルを鍛えて自身の研究の魅力を広く伝えたいと考え、本学域への進学を志望しました。

 

また、本学域の魅力は分野を問わず人の繋がりが強く、学生の興味や探究心を強力に支援してくれる点だと感じています。研究発表会として健康に関する様々な分野を扱う研究室で成り立つ学域全体で意見交換する機会や、他学科研究室に訪問し分野横断的な知見を得る制度の利用は、多角的に研究テーマと向き合ううえで大変有意義な経験となりました。さらに、先生方や共に研究に励む仲間とは自然と研究談義を重ねる日常があり、それに背中を押されて様々な実験や学会参加にも挑戦することができました。

 

卒業後就職し、奮闘する日々ですが、修士までの研究生活で得たものが土台となり、何事も冷静に、そして諦めず前向きに取り組むことができています。また、今後はシステムエンジニアとしてさらに活躍の場を広げ、システム開発を通じて日本経済を支えていくことを目指しています。

宮武 正太さん(2014年3月修了)

国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 神経研究所 遺伝子疾患治療研究部

大学卒業後ジムのインストラクターとして働いていた私は、運動による健康増進のメカニズムに興味を持ち、骨格筋からの分泌タンパク質という切り口からそのメカニズムを探求する運動分子生物学研究室で研究を始めました。本学域には学部から進学されてきた方の他に私のように社会人を経た方、社会人学生の方も多く、皆高いモチベーションの中研究を行っています。研究は奥深く、博士前期・後期課程の5年間は何回も壁にぶち当たり、一言でいうと「修行」でした。

 

卒業後はカナダに研究留学し、骨格筋のインスリンシグナル伝達経路の研究で著名なDr. Amira Klipのラボで1年半研究を行いました。歴史ある研究室で優秀なメンバーも多くいましたが、そんな中でも短期間で国際学会での発表・国際誌への論文発表を成し遂げることが出来き、周りからも認められる存在となりました。異なる研究室、かつ慣れない外国において一定の成果をあげられたのも大学院で身につけた経験が基盤にあったのは間違いありません。

 

本学域には健康科学に関わる様々な分野の研究室が統合されており、日々の生活・研究発表会で他分野の先生方・学生と交流、意見を交わすことは自分の研究を俯瞰し、様々な視点から考察することに大変役立ちました。

脇 遼太朗さん(2024年3月修了)

ヘルスプロモーションサイエンス学域博士後期課程進学

私は、理学療法士として埼玉県の療育センターで勤務をしつつヘルプロの知覚運動制御研究室にて博士前期課程を修了しました。平日の日中に仕事をしつつ,夜間や休日に大学に行き研究活動を行う生活は大変でしたが,「研究の楽しさ」を知るというとても貴重な時間を過ごすことができました。

 

ヘルプロでは研究の理論的背景の検討,測定や解析に必要なプログラミング技術の習得・それらを表現するプレゼンテーションスキルや論文執筆スキルなどを一から丁寧に学びました。その中で,最初は分からなかった部分が少しずつ理解できることで,研究活動の楽しい部分を数多く知ることができました。そして研究活動をより深めていきたいと考え,博士前期課程終了後にそのまま博士後期課程へ進学することを決めました。

 

博士後期課程に進学し,より仕事との両立は大変になってきましたが,自身の研究活動やヘルプロで習得したスキルを用いて社会へ貢献できるように日々研究活動を進めていきたいと考えております。また,今の自分自身の目標としては,研究を始めたばかりの人に研究の楽しさを伝えられるような研究者になりたいと考えております。

渡邉 諒さん(2022年3月修了)

日本学術振興会特別研究員PD(鹿屋体育大学)

私は,ヘルプロの知覚運動制御研究室で博士前期・後期課程を修了しました。入学当初は明確な目標やキャリアプランがなかった自分でしたが,指導教官との議論,先生方の講義,他研究領域の院生との交流を通して,徐々に研究を楽しいと感じるようになり,次第に研究職を志すようになりました。

 

大学院時代に取り組んだことは,自分自身の強みになるスキルの習得でした。研究室の主軸でもある動作解析計測の習得,データ分析プログラミング・実験装置製作を取り組み,それらを研究室のメンバーと話し合う中で,研究遂行のスキルを身に着けられました。また,大学院の期間,指導教授の手厚い書類添削やプレゼン指導により,人に研究内容や考えを文章で伝える能力をトレーニングできました。そうした日々の結果,幸いにも博士課程2年間とポスドクの現在,日本学術振興会特別研究員制度に採択していただき,国から金銭的支援を受けて研究生活を継続できています。

 

今は,新天地で野球に関する研究テーマを開拓しています。学生当時の自分が先生や仲間の研究の話でワクワクしたように,いつか,自身の書いた論文で世界のどこかの学生が感動する研究ができるよう精進していきたいです。

卒業生の主な進路先

前期課程修了者は、人間や健康に関する諸問題を取り扱う高度実践的専門家として、官公庁、運動や栄養・食品分野に関連する民間企業の研究開発部門、健康科学分野の支援等を含めた国際的活動領域への進出・活躍が期待できます。

後期課程修了者は、人間科学・健康科学の研究者として、行政、法人、民間企業等の研究部門の研究員や大学教員としての進路が期待されます。

大学教員

北里大学, 杏林大学(医), 東京女子医大学, 東邦大学(医), 東京電気大学, 東京福祉大学, 長崎国際大学, 広島大学 (総合科学), 立教大学, 早稲田大学,修文大学(管栄) 十文字学園女子大学(食栄)、杏林大学(医),東京理科大学

研究所

国立健康・栄養研究所, 理化学研究所, 老人研究所, マックスプランク研究所,トロント大学, 東京大学(医) , 甲南大学

製薬企業

大塚製薬, 日本メルク萬有, 中外製薬, 参天製薬,東和薬品, バイエル薬品,医薬コンサルティング企業: シミック, メディクロス,クインタイルズ・トランスナショナル

病院・調剤薬局

磐田市立総合病院, 杏林大学附属病院, スエヤス

食品・健康関連

シオダ食品,ヤマサ醤油,石井食品, 雪印乳業, 花王,キューピー,司食品工業,ファンケル, オルトコーポレーション, 昭和産業,ブルドックソース, アルケア, ヤマシタコーポレーション,サイゼリヤ, トータル・コミュニケーションズ, 生活協同組合コープみらい,アイコンジャパン, 都障害者スポーツ協会, ダイキン

IT関連企業他

電通リサーチ, イー・クラシス, 国際ビジネス&システムサービス,株式会社ウェーブフロント, 河野特許事務所